コルグ バランサーべダル
70年代後半の製品で今は作成されていない商品です(ある意味でビンテージですしレア・アイテムであることは間違いありません)。
2つの使い方があります。
①アウトプットA,Bにアンプをそれぞれ繋ぎインプットの音を左右に振り分ける。これですとパンニングを足で自由に行えることになります。当然、出音は段階的に変化します(こちらが正統派)。
②インプットA,Bに別々の音源を入れ、これを段階的に変化させる。例えばギターの出音を途中でステレオコーラス等でA,Bに分け片方をインプットAに直接いれ、もう片方はフェイザーを繋いでからインプットBに入れれば生音からフェイズサウンドを段階的に変化させることが出来ます。フェイズの部分をフランジャーにしてもいいですしオクターターバーでも面白いかもしれません。ディストーション系とオートワウ系は入力ボリュームがゼロから100に変化するので使いかたに注意が必要ですが、使用方法によっては面白いかもしれません(こちらは応用編ですね)。
注意点ですが①と②の機能は同時には使えません。どちらか一方になります。またべダルを踏み切ったとき(又は完全に上げたとき)にアウトプットAがボリューム100であればアウトプットBはボリュームゼロであるのが理想ですがアナログな製品である為、ゼロになるべき側に若干の音漏れがあります。スタジオでバンド練習をガチャガチャやる分には(他の楽器音が出ている分には)まったく気になりませんでしたがヘッドフォンを使った宅録レコーディング等ではちょっと気になると思います。あと、ゲインを抵抗に相当取られますのでインプットの直前にプリアンプかバッファーアンプで出力を上げる工夫をすると使いやすいと思います。(ある程度の実用性もありますが)音量の損失が大きい為ボリュームペダルとしての使用は、あまりお勧めできません。
ソロの途中などでバンバン左右に音を振り分けたかったり。特定の箇所に別のアンプ音を鳴らしたい場合なんかにバツグンの効果があります。ライブでアンプ2台使用の場合は、はじめにPAさんと細かい打ち合わせがいりますが、決まれば面白い『驚きの効果』が得られると思います。
※最近、ベーシストに戻ってしまったので、これはもう使わないと思いますのでヤフオクに出品しました。
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e64006315