ART PhatBoy

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ベース専用マルチです。エフェクターを何個もスタジオに持ってゆくのが嫌になっていた時期に便利に使っていました。これ以外にもZOOMのBFX-708も持っていましたが(ZOOMは軽くていいのですが)どうしても音が細くなってしますので売ってしまいました(ZOOM GFX-707はまだ持っています。これはギター用ですがなかなか良いです)。
 プリアンプ代わりにも使っていましたがトーンコントロールがBass/Middle/Trebleと3コントロールあり、さらに踏むだけで音が太くなる『Growl』というフットスイッチがあり、これがなかなか乙な音になって良いです。コンプ/リミッターの切り替えがありコンプ系は係り具合を選択できます(結構効きます)。またプリセットが16チャンネルあり、割と使える音がサッと作成できます。これは微妙に違う音をA/Bスイッチできりかえられるので32種類音の空間系の音が作れることになります。ポイントは原音とこのエフェクト音のバランスをDry/Wetというバランサー・ボリュームでブレンドすることでベースの原音にちょうどいい加減でエフェクト音を載せることができる点です。非常にイージーオペレーションですので、初心者から、常に違う場所で練習やライブを行わなければならない中、上級者まで、サクサクと当たりの良いベース音を短時間で作ることができます。空間系を使わなくとも、コンプ/リミッター+3トーンEQでいつも出す基本音を作り、曲のパートによってぶっとい音になる『Growl』スイッチを入れる等の使いも可能です。
 バランス・アウトもついていますがこれは使ったこと無いです。フットスイッチ2個は、この音が太くなる『Growl』のオン/オフと空間系のオン/オフになります。無理をすれば、コンプの切り替えやa/bの切り替えも足でできるかもしれませんが止めておいたほうが無難でしょう。空間系エフェクター部分の細かいパラメーターの設定変更はできませんが、そこかかえってイージーオペレーションでいいと思います。かなり割り切ってあるので日本人には若干抵抗があるかもしれません。空間系のエフェクターををいっぱい持てライブやスタジオ行くのとが嫌な人と、パラメータ設定が嫌いな人にはバスと名チョイスでしょう。
ACアダプター駆動ですのでオーバーヘッドは広いほうだと思います。インプットゲインをあげると歪ませることも可能でギターを差し込んで軽いクランチを作っていた時期もありました。
空間系のご多分に漏れずステレオアウトですしヘッドフォン端子も付いているので深夜練習も可能。当時の定価で4万9000円でしたね。
16種類の空間系エフェクトは① Reverb and Chorus ② Detuned Chorus ③ Delay and Chorus ④ Pitch Shift ⑤ Slap Delay ⑥ Chorus ⑦ Reverb and Delay ⑧ Double ⑨ Flange ⑩ Delay ⑪ Reverb and Delay and Chorus ⑫ Reverb ⑬ Flange and Delay ⑭ Chorus and Pitch ⑮ Reverb and Flange ⑯ Reverb です。
スペックに関しては下記のHP(英語)をが丁寧です。 http://www.harmony-central.com/Events/SNAMM96/ART/phat-boy.html
著@作@権@違反ですので短期間だけこPhatBoyで演奏した音を載せておきます(10日ぐらいで削除予定)。フレーズの後半部分がエフェクトを踏み込んだ音です。
※音源削除しました(2006/12/26)。