DOD FX10 Bi-Fet PreAmp
DODというエフェクターは良くも悪くも『エグイ』音作りをする部分が身上ですね。どのエフェクターに関しても『おおっ、他メーカーのより過激だぜ!しかもちょっと下品に作ってある。でも、だから俺は好きだなぁ』とユーザーに言わせてしまうところが所謂『DODらしさ』でしょう。しかし、このFX10に関してはほとんどそのDODらしさというものが無いのです。プリアンプなのだから当たり前と言えば当たり前なのですが、音の変化はほとんど無いと言っていいほど少ないです。エンハンサー(FX85)ですらプレゼンスを上げると過激に高音が変化したことを考えると何かDODらしい仕掛けがしあってもよさそうなのですが、ごく普通のプリアンプの音になっています(TONEつまみを上げるとトレブルとベース両方が上がるのがまあ個性と言えば個性か)。しかし、これがなかなか手放せないアイテムです。独特の『プリ感』があり、恐らくその微妙な音圧変化が僕を惹きつけるのでしょうが、それが本当のところは何かが未だにわからないのです。もしかすると僕はナチュラル音の変化にいまいち敏感ではないので本当はすごく癖があるのかもしれないですが…。また単にギターとの相性なのかもしれないです。FX10はベースで使うと恐ろしくつまらない音になるのでこれも相性でしょうか。
ちなみに僕がFX10を使う通常の構成は入力側から①ギター(パッシブのテレキャスター:カリン材なので重くて高音がすごく出る)→②DOD FX10→③Ibanez TS-9DX(Mod版でTS808タイプに自分で変更)→④BOSS DC-2(Dimension C) またはアリオン コーラス(SCH-Z)→⑤BOSS エンハンサー(EH-2)→⑥アンプとなります。場合によっては①と②の間にオート・ワウが入ります。これだけの構成でわりと『自分で幸せと感じる音』が出るのでギタリストとしての僕は結構、安上がりです(腕もその程度ですが)。
FX10はヤフオクで3,000~5,000ぐらいで手に入るのでもう一個買っておこうかななどと考えています。