IBANEZ/FAT CAT (FC10)
グリーンは我が家のファミリー・カラーなのでこの緑色の筐体を持つディストーションにもまえから興味がありましたがヤフオクで安く出ていましたので購入してみました。
恐らく80年代L.A.メタルやProcoのRATというディストーションが流行ったころに作られたのではないでしょうか?『あっちがネズミなら、こっちはそれを食っちゃう猫だぜ!』見たいな駄洒落たノリで製品名を決めたのではないかと推測していますがどうでしょう?(違ってたらすいません)
音のほうはRAT同様作りこみに若干手間が掛かります。僕はその時代には『Turbo RAT』というのをつかっていたのですが、こいつはひずみの加減をフィルタで抑えていって音を作るので『フィルタと歪音とのバランスをいかに上手く取るか』が音作りポイントでした。
FAT CATもこの点は同じなのですが、TONEはあくまで一般的なToneとしか効かないようですので『いったいどのくらい歪を出すか』が非常に重要になってきます。Driveをゼロにすると音量もゼロになる為、インプットゲイン量とドライブ量が連動しているのではないかと思われます。
Driveつまみを数ミリ動かすだけで音のキャラクターがまったく変わってしまいますので微妙な音作りをする場合、作りこんだセッティング+ピッキングでの微妙な力加減(ニュアンス)が要求されますが、思い切ってDriveをフルで右へ回してしまえば、暴れたファズ・ライクな激しい歪みが発生します。
ドライブ10時~12時辺りでは割とTS系の抜けた中域強調型のトーンですので『TSが好きだけど激しい歪みも大好き』という多方面に触手が伸びているギタリストにはいいかもしれません。
なによりTS系のオールドが数万円台になってしまっているのに対しFC10はヤフオクでまだ1万円以下で手に入りますので僕も、もう2,3個買っておこうかなと考えています。(今後高値になるという保障はしませんからね。念のため)
SECOND OUT(眩惑のスーパーライブ)の頃のスティーブ・ハケットの音を出すには、使えるかもしれません(別途、エコープレックスが必要ですが…)。